まずは進捗状況から。
並行して作業自体は進めていましたが、この度OKAZUbrand様と「パトロナイズ」「セイルトゥインディア」に関して書面による契約を完了致しました。これにて正式に「パトロナイズ」「セイルトゥインディア」の製造・販売が可能となりました。めでたい!
また前回、書き忘れていたのですが、「パトロナイズ」「セイルトゥインディア」「ムガル日本語版」、
3作品とも全てカードは絹目格子状のエンボス加工仕様になります!
さて、今回のメインは「パトロナイズ」の紹介です。
舞台はヨーロッパ、ルネッサンスの時代、まだイタリア半島に統一国家の無かったトスカーナ地方。
ここでプレイヤーは豪商となり、様々な能力を持った人物達のパトロンとなり、その力を誇示します。
…と、これがゲームの背景です。様々な人物カード(下図参照)が登場します。一枚も同じカードは存在しません。

これらの人物カードがプレイヤーの手札になります。このゲームではトリックテイキングをシステムの芯にしています。
従ってこの人物カードの何枚かを1ハンドとして扱い、規定ラウンド数をプレイします。
各ラウンドで1枚ずつ名声カード(下図参照)がめくられます。このカードが切り札スートを決定します。
またトリックに勝った人はこのカードを勝利点として獲得できるのです。

例えば4人で遊ぶ場合には、6ラウンドです。手札の枚数は4枚です。
??
6ラウンドで4枚?
一般的なトリックテイキングゲームではハンド枚数=ラウンド数ですよね。
しかし、このゲームでは違うんです。規定ラウンド数よりも手札枚数が「2枚」少ないのです。
何故かというとこのゲームでは「パス」が可能なんです。しかもその「パス」が非常に重要な行動になります。
トリックの進行はスタートプレイヤーから順に手札を1枚出す、もしくは「パス」をするか。
基本的には出した人物カードの数値が高い人がトリックに勝ち、名声カードを獲得できます。
その後「パス」を行ったプレイヤーから(!)、そのトリックで出された人物カードの中から1枚を選んで「取る」事ができるのです。
なんという「パス」の効果!
通常のカードプレイを行った人は「パスした人に取られなかった場合にのみ」出した人物カードを自分のものとできます。
人物カードはその後様々な効果を発揮していきます。また、人物カードにもそれぞれに勝利点があります。
じゃぁ、ずっとパスするのも戦略としてありなんじゃないの?と思えますが、そこはルールできちんと縛ってあります。
全ラウンドが終わった時点で持っている手札1枚につき-10勝利点です(笑)出したくなくても出さなきゃ負けるんです。
ゲームはこの独特なトリックテイキングのルールに加えて、各人物からの成果物を獲得して集めたり、
ゲーム中1回だけ使える「保護」というルールがあるなど、まだまだ沢山の魅力を持っています。
このゲーム、ざっくりと「トリックテイキングゲームです」と紹介するのは違うような気がするのです。
全体のルールを把握して、手札が配られた瞬間、「ムムムっ!!!」と一味も二味も違うモノを感じられると思います。
乞う、ご期待!